byebye-joey’s blog

特筆するほどではない事柄

ワードでの引用文献の管理法

学術論文を書くとき,引用文献の管理が煩わしいと思う人が多いようです。

色々な文献管理ソフトが出ていて,みなさん利用されているようです。

 

論文執筆に使用するソフトとして,マイクロソフトのワードがあります。

このワードにも文献管理機能は付いています。使い方は以下の通りです。

 

ワード上部のリボンから,参考資料タブの「引用文献と文献目録」グループにあるスタイルを,理系ならばChicago, Harvard, IEEE, Turbiannのうち,投稿雑誌のスタイルに近いものを選びましょう。

最初はHarvardにしておけばよいと思います。

引用文献を挿入する文章または語句の末尾をクリックします。

引用文献の挿入をクリックし,雑誌/定期刊行物の記事を選び,資料文献の情報を追加します。このとき,入力項目はすべて表示させます。

言語は英語とし,著者名は編集ボタンから追加した方が早いと思います。

完成したらOKを押せば文書内の指定した場所に資料文献が引用文献として追加されます。

文献目録を押せば,引用文献一覧表が作成されます。

 

他のソフトと違って引用文献の情報を手打ちするのが面倒ですが,文献管理ソフトでも100%正確に情報をネットから拾ってきてくれることはないので,結局確認する手間を思えば,最初から手打ちの方が安心できます。

英語論文フォーマット

先日,英語論文の文書のフォーマットにおけるダブルスペースについて質問を受けました。

 

「double space」は行間の設定のことで,ちょっとインターネットを調べてみますと,日本のワードで「行間:2行」にするのは変だとの指摘があります。

 

以下 元記事(現在は削除されているのでコピペです)。

とある先生が「日本のダブルスペースの設定と海外のダブルスペースの設定が違うことを知らない人が多い」という旨の発言をされた。

ラボのボスにも確認したところ,予想に反して「何それ?でも気にしたことないよ」とのこと。結局,論文で「枚数制限」がかかることはあまりなく,どちらかというと「字数制限」なのでほとんどは体裁が違ってもスルーされているようです。

というわけで,いろいろと調べてみて自分なりの答えを出したので文書にしておきます。

ダブルスペースとはどうやらタイプライター用語で「1行の文章に2行分の場所を確保すること」のようです。

Microsoft Wordでこのダブルスペースの書式に文書を変更するには「Ctrl+2」のショートカットを使うだけで可能という記事が見つかります。しかしこのダブルスペースの設定が間違っていて,日本独自の「ダブルスペース」の設定のようです。論文は基本的にはTimes New Roman 12ptで書くので「Ctrl+2」を押すと17行分の文章を書けることになります。初めてこの書式を見た時、いやースカスカだな?と思ったらこんな記事を見つけました。

引用すると,―――基本的に[グリッド線]に合わせる設定は東アジア系の特徴であり、アメリカ版のような基本的仕様しかない場合にはこのような設定はありません―――,と記載されております。

ではどうすれば、正しいダブルスペースの設定になるのか?まとめてみました。

    用紙サイズはレターサイズ(A4は日本独自の規格で海外ではletterが標準)

    フォントはTimes New Romanの12pt

    Ctrl+Aで全文を選択→形式→段落→行間を「固定値」「24pt」

に設定すると,1枚に25行分の文章が書ける「正しいダブルスペース」の書式になると思います。この設定にしないといけないわけではなく,多少行間が広くても何か言われることはないとは思いますが,原稿に枚数制限があるときなどはきちんと設定しないといろいろと面倒なことになりそうです。

以上 引用

 

 

私自身も,英文のダブルスペースとは,フォントがTimes new romanの12ptのとき1ページあたり25行になる設定だと思っています。ワードで設定する時は,行間設定よりも行数指定の方が安定するように思います。という訳で,こうしておけばいいだろうっていう設定が以下の通りです。上の記事の人とはちょっと異なります。

 

【行間】

ページ設定で25行にする。

【用紙サイズ】

雑誌社がアメリカなら「レター」に設定します。8.5×11”とかです。アメリカ以外ならA4で良さそうです。

【マージン・余白】

マージンは上下左右どれも1インチです。ワードにはインチがないので,25.4 mmに設定します。

【体裁】

欧文体裁:ジャスティフィケーションおよびハイフネーションは使用しない。

【行番号】

行番号は連続番号にする。

【ヘッダー】

左にRunning title,右に著者名とページ番号。

【フォント】

本文はTimes new romanの12pt。

ちなみに図に用いるフォントについてはACSの問答があります。

 

Question: “Which font looks best in a scientific figure?”

Answer: “Arial or Helvetica, always.”

 

Helveticawindowsに入っていませんが,Neue Haas Grotesk Text Pro が同じフォントですので,図にはこれを使うと良いでしょう。

【段落字下げ】

5半角スペース分下げる。

 

もちろん投稿規定が優先されますが,規定に書かれていない部分は上記の設定にしておけば良いのではないでしょうか。

 

何かお気づきの点があればご指摘ください。

ある投稿論文の流れ

この度,自分で書いた論文20本目を投稿しました。

ちなみに一太郎ではなくワードで書きました。

 

投稿と言えば,かつては郵便で論文(コピー3部つけて)を送っていたけれど,

今ではほとんどオンライン投稿システムになりました。

便利です。

 

最初の査読も非常に早くなりました。

かつては3ヶ月くらいかかっていましたが,今では1ヶ月くらいで結果が来ます。

便利です。

 

とはいえ,実際にどれくらい時間がかかっていたのか,記録していなかったため,

今回は逐一記録していこうと思います。

 

ということで,

2022年(令和4年)

10月12日(水) オンラインシステム(Cambridge Journal系)に論文を投稿

10月17日(月) アップロードが成功したという報告メールが届く

10月24日(月) エディター審査を通過し,査読に回るというメールが届く

10月31日(月) 査読が始まったという連絡が届く

2023年(令和5年)

1月16日(月) その後進展がないので状況を確認するメールを出す

1月17日(火) 休暇で遅れているだけだ,との返答

4月3日(月)その後進展がないので状況を確認するメールを出す

4月4日(火)査読者から応答が得られないため,community peer review に出すか?と返答

4月5日(水)community peer reviewに出すことに同意する

5月 community peer reviewに掲載

6月上旬 community peer reviewから私の論文がなくなる

6月30日(金) 動きがないので状況を確認するメールを出す

7月1日(土)編集長からすぐに確認するとの返答

7月2日(日)編集長から査読は終わっているので来週中にコメントが届くとの連絡

7月3日(月)コメントが届いたので,修正して校正した論文とレスポンスレターを投稿

7月10日(月)仮受理の知らせが届く(最終校正待ち)

7月20日(木)最終リバイズが届く。所属表記の確認と,精細な図を要求されたのですぐに送る

7月21日(金)正式に受理。著作権に関するやりとり

8月9日(水)段組された論文が届く。最後の校正(スペルチェック)

8月17日(木)オンラインで公開。

以上

 

長かった。これまでで一番長かった。前回,この雑誌に投稿したときには数ヶ月で終わったのに・・・。

 

投稿は計画的に。

 

Teamsで講義動画を見せる

講義履修生にのみ動画を見せたいときの話です。

すでに講義のチームは作成済みとして,

  1. Streamに動画をアップロードする。このとき,アクセス許可で「社内の全員にこの動画の閲覧を許可する」をオフにする。アップロード成功の知らせは,メールで届く。メールが来るまでしばらく時間がかかるが,これはキャプション等を作っているためである。
  2. Streamの「マイグループ」中の「グループ」から,Teamsのチームと同名のグループを選び,チャネル作成をクリックする。適当なチャネル名を入力し,チャネルアクセスがグループチャネルになっていることを確認して作成ボタンをクリックする。
  3. 動画の詳細設定を開き,アクセス許可のところでチャネルを選び,先ほど作成したチャネルを検索,選択する。
  4. 次に動画の「・・・」から「共有」をクリックし,チャンネルへのリンクをコピーする。これをTeamsの当該チームで投稿すれば完了である。

 タブに加えるとか,もっとスマートな方法がありますが,これはこれで原始的で良いかなと思っています。

時候の挨拶

一太郎には季節の挨拶のテンプレートが用意されています。

一太郎2020では,右側の基本編集ツールパレットの中にある「文字」をクリックし,文例を開くとあります。

ここには,年賀状や暑中見舞いなどの定型文があります。

 

もっと細かく時候の挨拶を入力したいときは,ATOK連想変換が便利です。

例えば,「はちがつ」と入力し,変換中にctrlキーとTabキーを押すと時候の挨拶の文例がいっぱい出てきます。

これは一太郎じゃなくても,ATOKがあればできます。

凄く助かってます。

 

ATOKのユーザー辞書は覚えすぎる

ATOKが好きで使っているんですが,物覚えが良すぎてユーザー辞書がすぐにパンパンになっちゃって,変換効率が落ちます(断定)。

 

というわけで,ユーザー辞書設定を変えておきましょう。

 

1. プロパティ(環境設定)を開く。

2. 辞書・学習タブを開き,右にある「学習」の詳細設定を開く。

3. 自動登録の項目を全て「一時」にする。ただし,未登録語と文節区切りは使用状況によって「する(弱)」にしておくと良いかも。

 

私は単語登録は手動でやるので,自動登録はほぼしない方が使いやすいです。

一太郎2020の新規作成ファイルの設定法

 

一太郎で文書スタイルを設定し「記憶」しておけば,新しくファイルを開いた時にその設定が反映されるはずです。

しかしながら,デスクトップ等で右クリックして「新規作成」から一太郎を開くと,設定が反映されていないことがあります。

そんな時は以下の手順で設定すると良いです。

 

スタートボタンを右クリックし,エクスプローラーを開く。

ウィンドウ上部の表示をクリックし,隠しファイルにチェックを入れ,ウィンドウを閉じる。

一太郎アイコンを右クリックし,「管理者として実行」する。

一太郎が開いたら,ファイル → 開く → Cドライブ → ProgramData → MicrosoftWindows → Templates へ行き,ICHITAROファイルを開く。

ファイルを開いたら,色々設定して,上書き保存する。

 

すると,右クリック → 新規作成から開く一太郎の設定を変更することができます。